7日、プロビーチバレーボールプレーヤーの浅尾美和(26)が現役を引退することが分かった。浅尾の引退は10日に正式に発表される。これまで今年のロンドン五輪を目標にしていた浅尾だが、オリンピック出場の夢が叶わなかったことを理由のひとつとして、今季限りで現役を引退することを決めた。今後については未定だが、タレントやモデルとしての活動に専念することが有力とみられる。
プロビーチバレーボールプレーヤーとしてだけでなく、ファッションモデルやグラビアアイドルとしても活躍してきた浅尾美和。そして、その可愛らしさから“ビーチの妖精”と呼ばれ、これまでビーチバレー人気をけん引してきた。今回の引退の理由は複数の関係者の話を総合したもの。11月のシーズン終了後には地元の三重に帰省し、周囲にも報告していたようだ。10日の正式な発表時には浅尾本人の口から引退の理由が語られるだろう。
浅尾は、フジテレビのスポーツ番組『ジャンクSPORTS』にも度々出演しており、ビーチバレーの知名度アップには大きく貢献していた。
ファッションモデルやグラビアアイドルとして雑誌や写真集、DVDも発売。浅尾の出場試合は観客も大幅に増加するなど、ビーチバレーに一大ブームを巻き起こしていた。
一方で競技面では最後まで伸び悩んだ。国内ツアーでなかなか優勝することができず、08年の北京五輪出場を逃すと、09年に長年コンビを組んでいた西堀健実とのペアを解消。その後も草野歩、松山紘子、楠原千秋、今季組んだ浦田景子と、何度もペア変更を強いられるなど苦戦した。
今季最終戦となった11月の川崎市長杯で4位に終わった後には「機会があれば、また頑張ります」と、意味深な言葉を残していた。来年2月には27歳になる浅尾。目標だった国内ツアー初優勝を成し遂げることなく、第2の人生をスタートさせることになりそうだ。