警視庁武蔵野署は８日、空手の指導をしていた男性の顔面に回し蹴りをして死亡させたとして、傷害致死容疑で成蹊大学３年の草山秀彦容疑者（２２）を逮捕した。同署によると、死亡したのは、同大ＯＢで、山梨県上野原市鶴島の自営業、高木弘さん（７７）。
事件は１日午後３時２０分ごろ、武蔵野市吉祥寺北町にある草山秀彦容疑者が在籍する大学・成蹊大学の武道場で起きた。成蹊大学空手部主将の草山容疑者が、高木さんらOB（成蹊大学）３人から指導を受けていた際に、指導方針をめぐってトラブルとなり、高木さんが草山容疑者の顔に張り手をし、その直後に回し蹴りをくわえたと調べがついている。そして、高木さんは事件直後に頭蓋内損傷で死亡。草山容疑者は「先輩を蹴ったことは間違いない」などと容疑を認めている。
以下、成蹊大学長 亀嶋庸一学長からの謝罪文書
「本学学生の傷害致死容疑による逮捕について
本学の学生が、クラブ活動中に OB の指導者を死亡させたとして、本日、傷害致死の容 疑で逮捕され ました。現在、警察において捜査中でありますが、このような事件が起こり ましたことは、大変に残念 であり、遺憾に思っております。
すでに報道されておりますような今回の事件に対し、本学として社会的責任の大きさを 重く受け止めて おります。被害者ならびにご家族には多大のご心痛をおかけいたし、また、 関係者の皆様にご迷惑、ご 心配をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
本学では、今回の事件を厳粛に受け止め、再発防止策を講じるとともに学生指導の一層 の強化を図り、 このような事件が二度と起きないよう努めてまいります。
当該学生につきましては、詳細が判明し次第、厳正な処分を行います。」
事件の様子は、当事者たちにしか分からないが、残念な事件である。
もしかすると草山容疑者が回し蹴りをしたことについて他にもいくつか理由があり、主将の立場が故にこうした行動に至ったのかもしれない。
しかし、どういった理由であれ、暴力行為をするのは、世間的には非難されてしまう。こういった事件が他の大学で起きないことを祈る。
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