芸能活動を休止していた歌手でタレントの華原朋美（３８）が、５年ぶりに芸能界復帰を果たすことがわかった。このことは華原が２００７年まで所属していた事務所であるプロダクション尾木が２３日に発表した。芸能界から離れ、約５年の休養期間を得ていた華原は１２月５日にフジテレビ系列で放送される「FNS歌謡祭」で復帰を果たすことになっている。
華原は２００７年６月に心身ともに不安定であったことが原因で１９９９年から所属していたプロダクション尾木から契約を解除されていた。事務所側は「突然の仕事キャンセル等が続き予想以上に心身ともに健康の回復状況が思わしくなく、これ以上芸能活動を支えることは不可能」と判断し、当時契約の解除を行った。それ以来、芸能界からはしばらくの間離れる形となっていた。その後２００９年以降、何度か急性薬物中毒で倒れ、病院へ緊急搬送されるような事件もあった。
長期の芸能活動の休止とこの急性薬物中毒の事件などのためネット上では、「華原朋美は急死した」などとさまざまな噂も流れるはめになっていた。
しかし、華原は直筆メッセージで、休養期間中に行った介護施設の業務やフィリピンでのボランティアを通じ、悩んでいる人たちのために役立ちたいという思いが募ったとして、心身ともに回復したと明かした。
また華原の所属事務所の尾木徹社長は「５年間必死に努力するひたむきな姿に胸を打たれ、もう一度だけチャンスを与えたいと、何度も話し合いを重ね、この度復帰を決めました」と華原と再契約した経緯を説明。
自身の復帰番組となる１２月５日のフジテレビ「ＦＮＳ歌謡祭」について、華原は「私には歌うことしかできません。今までお世話になった全ての方々に恩返しのつもりで精一杯頑張るつもりです。最後のチャンスだとも思っています」と強い決意を示した。
