２１日、福岡市城南区西片江２丁目、福岡大学の女子寮「あしかり荘」で火事が発生し、木造２階建て３００平方メートルが全焼した。この事故により同大１年の川端麻友さん（１９）の遺体が見つかっており、このほか、煙を吸った女子学生（２０）が病院で手当てを受けた。
事件は２１日の午前２時２０分ごろ、福岡市城南区西片江にある福岡大の女子寮で「１階の布団から火が出ている」と住民から１１９番があった。事故現場は同大から南に約５００m離れた場所の住宅街であった。火は約３時間後に消火された。
早良署などによると、建物は同大が１９７４年に指定した女子専用の個室の寮。福岡大学「あしかり荘」には、陸上競技部の部員らが住んでおり、出火当時は女子学生３３人と寮母１人がいたという。
この事故で亡くなった川端さんは１階の廊下の焼け跡で見つかった。同大によると、川端さんは陸上部の中長距離の選手で、今年の１０月に仙台で行われた全日本大学女子駅伝に、１区の走者として出場していた。
