20日、米大リーグのニューヨーク・ヤンキースが今季からフリーエージェント(FA)になった黒田博樹投手(37)と再び新たに1年契約を結んだことを発表した。
今年の1月13日にロサンゼルス・ドジャースから現在所属するニューヨーク・ヤンキースの移籍に合意し、26日に1年1000万ドルで契約した黒田投手。今季の成績は33回の先発登板で自身最多の16勝を挙げ、防御率は3.32とチームの地区優勝に大きく貢献した。
シーズンを終え、FAとなったため複数のチームが獲得に動いていたが、ヤンキースが残留を求め交渉した結果、黒田は新たに1年契約を結んだ。
米メディアによると、年俸は1500万ドル(約12億3000万円)。
黒田は球団を通じ、「再契約できて大変うれしい。難しい決断だったが、一緒に戦ったチームメートと(再び)優勝を目指したかった」との談話を発表した。
黒田は2007年オフに広島からFA権を行使してドジャースに移籍。
2013年に古巣の広島への復帰説が噂されていたが、実現することはないようだ。
ニューヨークでの黒田の評価は高く、今後も黒田が日本とアメリカの両方のファンの期待に応えれるよう、来期も良い結果を残して欲しい。
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の招集を、広島時代の監督であり今回のWBCの監督を務める山本浩二氏から受けていたが、「日本代表として声をかけてもらったことは光栄なことですが、今シーズンの登板回数や年齢のことなどを考えると、大会のある来年3月に最高の体調に持っていくことは難しいと感じました。広島の大先輩でもある日本代表の山本浩二監督の力になれず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、出場辞退を表明している。