4日、1980年代に不良・非行の代名詞となるほど社会現象を巻き起こした『積木くずし』が、新事実とともに再びドラマ化されることがわかった。
今回テレビ放送されるのは今年3月に穂積氏が上梓した『積木くずし 最終章』(駒草出版)が原作であり、主人公の父親役に中村雅俊(61)、ある日突然非行に走る娘役に成美璃子(20)、母親役に高島礼子(48)が出演する。フジテレビ系で11月23日・24日の2夜連続放送。
『積木くずし』は非行に走った娘を更生させる両親の格闘と家族の再生が描かれており、俳優 穂積隆信(81)が1982年に書き、300万部の大ベストセラーとなり、翌83年にはTBS系で連ドラ化された。
1983年に初ドラマ化された『積木くずし 〜親と子の200日戦争〜』では穂積の娘で、2003年に拒食症による心不全で早世した由香里さん(享年35)をモデルにした不良少女を高部知子(45)が熱演し、民放連ドラ歴代最高視聴率の45・3%(最終回)を記録して、当時社会現象になった。
2005年には、娘役の安達祐実(31)主演で“その後”をドラマ化し、一家の再崩壊と離婚した妻の自殺、娘の死までの悲劇を描いた。
今回、7年ぶりのドラマ化で完結作となる「−最終章」は、父が娘の遺品を整理する中、元妻が残したノートの遺書が見つかり、娘が自分の子ではないかもしれない、という出生の秘密や元妻の壮絶な過去、裏切りを初めて知った穂積の苦悩と一家の新事実に迫る。