２５日、２００９年から部員の不祥事が原因で廃部になっていた近大ボクシング部の活動再開が決まった。同日に関西アマチュアボクシング連盟が大阪市内で緊急理事会を開き、来年度の関西学生リーグへの参加を承認した。同部ＯＢであり元プロボクサーで現在タレントの赤井英和さん（５３）が総監督に就任する。
近大ボクシング部は、かつて関西で無敵を誇り、大学日本一にも11度輝いた名門校であった。１９68年のメキシコオリンピックで銅メダルの森岡栄治や、アマ＆プロともに日本王者に君臨した辻本章次や名城信夫など名選手を数々輩出していた。赤井英和は「浪速のロッキー」の異名をかつて持っており、プロ引退後、俳優になる前の束の間、近大ボクシング部のコーチに就任していた。そんな近大ボクシングであったが２００９年の不祥事から廃部となっていた。
原因は部員の強盗容疑である。
２００９年６月、東大阪市の路上で通行人に因縁をつけて暴行、現金を奪う事件を起こし、同１７日に部員２人が強盗容疑で逮捕。翌１８日に近大は廃部を決定。パチスロなどに使っていた２人は強盗致傷や恐喝など計１７件の罪に問われ、実刑判決を受けた。
