日米の漫才コンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーラン(41)が、東京工業大学(東京都目黒区)の非常勤講師に就任した。理系の名門大学として知られている同大は、今春から文系学問を充実させることを目的に新たに増設した「リベラルアーツセンター」の講義の一つを任せる。
気になるパックンの講義テーマは「コミュニケーションと国際関係」であり全8回。今月9日に第1回目の授業が行われた。
リベラルアーツセンターは今年の春から既にジャーナリストの池上彰(62)を教授として迎えており、「現代日本を知るために」「現代世界を知るために」「ニュースから現代を見る」「現代世界の歩き方」の4科目の講義を任せていた。そして、8月にパックンはその池上氏から依頼を受けた。
パックンは講義について「グローバリゼーションが進む中でのコミュニケーション術を、実体験をもとに伝えたい」と意欲に溢れた表情を浮かべる。9日の授業は同大で最大の270人収容の教室を使用。立ち見がでるほどの人気っぷりで「笑いを交えて飽きさせないことを心がけました。居眠りしていた学生は、う~ん、3人ぐらいでしたよ」とパックンは話した。
コミュニケーションを目的とした講義であるだけに「学生にはプレゼンテーション、ディベートをどんどんやってもらう」と参加型の授業を目指す。
2000年にノーベル化学賞を受賞した同大出身の白川英樹氏(76)に続き、「国際社会で、堂々と周囲を説得できる人材を育てたい」と、クラスから未来のノーベル賞受賞者が出ることにも期待していた。
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